共役リノール酸(CLA)は何に使われるのか?
共役リノール酸(Conjugated Linoleic Acid、略称CLA)は、1987年にウィスコンシン大学マディソン校の研究者によって初めて発見された脂肪酸です。牛肉や乳製品に自然に含まれ、サプリメントとしても市販されています。近年の研究では、CLA が体内でさまざまな健康効果をもたらすことが示唆されています。放し飼いの動物は、穀物やサイレージで飼育された動物に比べて CLA を多く生成します。
体脂肪の減少
体重管理に悩む人は多く、効果的な方法を求めています。Journal of Nutrition に掲載された研究では、1日あたり約3.4 gの CLA を摂取した被験者が、12週間で平均6ポンド(約2.7 kg)の体脂肪を減らしたと報告されています。
筋肉量の維持・増加
ウェイトリフティングやボディビルの分野でも CLA は注目されています。脂肪を減らすだけでなく、除脂肪体重(リーンマス)を保ち、代謝を高める効果が期待できるため、コンテスト前の選手がよく利用します。
甲状腺機能のサポート
甲状腺は代謝を調節するホルモンを分泌しますが、低下すると体重増加、特に腹部肥満が起こりやすくなります。CLA は甲状腺機能低下症の人が腹部脂肪を減らす手助けとして使用されています。
乳がん予防・進行抑制
乳がんは早期発見が重要です。ウィスコンシン大学のマイケル・パリザ博士による研究では、CLA のサプリメントががん細胞の増殖を抑制する可能性が示されています。
喘息症状の緩和
喘息は気道が炎症を起こし、呼吸困難や咳、喘鳴を引き起こします。CLA は気道の炎症を抑える作用があり、喘息の症状緩和に利用されることがあります。
血糖コントロール
インスリン分泌が不十分になると血糖が上昇し、糖尿病につながります。特に2型糖尿病(非インスリン依存型)患者は、CLA が血糖値の安定化に役立つとされています。
