ビタミンDサプリメントの概要と活用法
考慮事項
推定では、世界で約10億人がビタミンD不足、あるいは不十分な状態にあります。2007年7月に『New England Journal of Medicine』に掲載された研究によると、ビタミンD強化食品が普及しているにも関わらず、成人・小児ともに不足が一般的です。体内のほとんどの組織や細胞にはビタミンD受容体があり、血中を循環する不活性な25‑ヒドロキシビタミンDを活性型の1,25‑ジヒドロキシビタミンDに変換します。ビタミンDの最大の自然供給源は日光です。日光を浴びなければ体はビタミンDを活性化できず、強化食品だけでも必要量を満たすのは難しいため、サプリメントが有効な代替手段となります。
理論・推測
ビタミンDの適正血中濃度は未だ明確に定まっていませんが、日光にほとんど当たらない環境では、子どもも大人も1日あたり約800〜1,000 IU(国際単位)の摂取が推奨されています。
重要性
ビタミンDは病気予防だけでなく、カルシウムとリンの腸管からの吸収を助けます。これらは骨の健康と細胞機能に不可欠です。
予防・対策
ビタミンDサプリの摂取は、1日20分程度の日光浴と併せて推奨されます。ビタミンDを多く含む食品としては、きのこ類や脂肪の多い魚、牛乳、スイスチーズ、ビタミンD強化ジュースやシリアルがあります。サプリはビタミンD2とビタミンD3の2種類がありますが、製造過程や体内代謝の観点から、D3の方が効果的とされています。どちらの形態でも、ビタミンDを豊富に含む食品と組み合わせれば十分に機能します。購入時は薬剤師に相談するか、製品ラベルをよく確認してください。
注意点
過剰摂取は良くありません。極めて稀ですが、1日50,000 IU以上の摂取はビタミンD中毒を引き起こし、血中カルシウム・リン濃度が上昇して腎機能障害を招く恐れがあります。また、プレドニゾン(骨量減少を引き起こす)やオリスタット(減量薬)、フェノバルビタール・フェニトイン(抗痙攣薬)など、一部の薬剤はビタミンD欠乏リスクを高めますので、併用には注意が必要です。
