ビタミンB12過剰の原因とリスク要因
ビタミンB12過剰とは
血中ビタミンB12が異常に高い状態(高ビタミンB12血症)は稀ですが、さまざまな原因が考えられます。
1. サプリメントの過剰摂取
医師の指示なしに大量のビタミンB12サプリや注射を使用すると、血中濃度が上昇します。
2. 遺伝性代謝異常
TCN2遺伝子やMUT遺伝子の変異など、ビタミンB12の代謝に関わる酵素や受容体の異常が蓄積を引き起こすことがあります。
3. 肝臓疾患
重度の肝障害や慢性肝疾患では、ビタミンB12の代謝・排泄が阻害され、血中濃度が上がります。
4. 腎臓疾患
慢性腎不全などで腎機能が低下すると、ビタミンB12の排泄が不十分になり、体内に蓄積します。
5. 悪性貧血の治療
悪性貧血の治療で高用量のビタミンB12注射や経口薬を長期間投与すると、血中レベルが上昇します。
6. 食品の過剰強化
ビタミンB12が添加された食品を大量に摂取し、かつサプリメントも併用すると、過剰になる可能性があります。
7. 吸収不良症候群
セリアック病、クローン病、ゾリンジャー・エリソン症候群などでビタミンB12の吸収が低下し、サプリで過剰になることがあります。
多くの場合、血中ビタミンB12が高いだけで直接的な害は少なく、特別な治療は不要です。ただし、肝臓や腎臓の疾患が背景にある場合は、根本疾患の管理が重要です。原因が不明な場合は、医療機関での診断を受けましょう。
