ティーンエイジャーの体重問題
2000年のハーバード大学の調査によると、10代の女子の90%が自分の体型について頻繁に考えており、86%がダイエット中またはダイエットすべきだと感じています。この結果は、実際の体重が「理想的」かどうかに関わらず、全てのティーンに当てはまります。多くの若者が自分の体重を理想以下と認識しているため、体重に関する問題を抱える可能性のあるティーンに対しては、繊細かつ配慮した対応が求められます。
自己肯定感と身体イメージ
自分の体に対する認識は、実際の体重以上に自殺念慮と強く関連しています。自分は太りすぎ、または痩せすぎだと感じるティーンは、そうでない人の約2倍の確率で自殺を考えたり試みたりします。ポジティブな身体イメージのロールモデルを身近に置くことが重要です。体重や外見に過度に執着する親は、子どもの身体イメージの歪みを助長しやすいです。思春期の体の変化や成長スパートも、体のプロポーションが変わることで「醜い」「不快」と感じさせる要因になります。
メディアが細さを過度に美化することも問題です。タブロイド紙は有名人の体重増減を見出しにし、広告は骨格まで見えるモデルを起用します。中には「thinspiration」用に細さを称賛する写真を日記に貼る女子もいます。摂食障害を「疾患」ではなく「ライフスタイルの選択」とみなすサブカルチャー(pro‑ana、pro‑mia)も存在し、絶食や嘔吐による減量方法がネット上で共有されています。こうした影響に囲まれ、平均的な体型がほとんどメディアに登場しない現状では、ポジティブなロールモデルが不足しています。
食事
体重に見合った適切なカロリー摂取とバランスの取れた食事は必須です。過体重のティーンには健康的な生活習慣を重視した食事指導が必要で、痩せすぎのティーンにも栄養改善が重要です。健康的な食習慣は生涯にわたって役立ちます。朝食をしっかり摂って代謝を促進し、食物繊維や全粒粉製品、フレッシュフルーツを取り入れましょう。多くの高校では栄養カウンセリングが利用でき、専門家による食事指導を受けることが可能です。
運動
ティーンは1日1時間程度の身体活動を目指すと良いでしょう。体重の増減が見られなくても、運動することで自己肯定感が高まります。運動が苦手な子でも、ダンス系ゲームや体を動かすビデオゲームで楽しくエクササイズできます。学校の体育の授業に加えて、朝夕の散歩や犬の散歩など、日常の中で少しずつ体を動かすことが推奨されます。過度な運動や強迫的なエクササイズは別の問題のサインとなることがあるため、注意が必要です。
警戒すべきサイン
身体イメージが否定的で体重に過度にこだわるティーンは、摂食障害を発症しやすくなります。食事を抜く、極端なダイエット、過度な運動、過食、または外見への不満を頻繁に口にすることは、深刻な問題の兆候です。学校のカウンセラーは摂食障害への対応訓練を受けており、匿名で相談できるホットラインも利用できます。外見へのコンプレックスがうつや摂食障害につながる場合は、専門的な治療が必要です。
