子どもの多動はキャンディーだけが原因ではない理由

米国国立医学図書館は多動(ハイパーアクティビティ)を「過度な筋肉活動の出現」と定義しています。子どもにおいては、落ち着きのなさ、衝動的な行動、過度な会話、集中力の欠如として現れます。これらが学業や友人・家族との関係に支障をきたすとき、問題とみなされます。注意欠陥障害(ADHD)や甲状腺機能亢進症など、いくつかの医学的状態が多動を助長することがあります。一方で、親の間で根強く信じられている「砂糖が子どもの長期的な多動を引き起こす」という神話は、科学的根拠がありません。

Sugar(砂糖)と多動

キャンディーなどの精製された糖質を摂取すると、体は速やかに分解し、血中に急激に糖が流入します。このとき、闘争・逃走反応を司るホルモンであるアドレナリン(エピネフリン)が放出され、子どもは一時的に活動的になります。しかし、このアドレナリン効果は短時間で収まります。血中のアドレナリンが急降下すると、子どもは逆にだるさや無活動状態になることが多いです。

人工添加物

米国公衆衛生団体「Center for Science in the Public Interest(CSPI)」は、キャンディーに含まれる人工着色料が多動の原因になる可能性を指摘しています。米国食品医薬品局(FDA)は明確な因果関係を認めていませんが、CSPI の報告書『Food Dyes: A Rainbow of Risks』では、Red 40、Yellow 5、Yellow 6 といった着色料が多動や他の行動問題を引き起こすリスクがあるとしています。特に、これらの添加物に感受性やアレルギーを持つ子どもは影響を受けやすいと考えられます。

その他の要因

同年代の子どもと比べて6か月以上にわたり顕著な多動が続く場合、注意欠陥・多動性障害(ADHD)である可能性があります。ADHD の子どもは映画鑑賞や食事中などの静かな場面でも座っていられず、長時間静かにしていることが困難です。また、目に入るものすべてに手を伸ばしたり、触れたりする衝動が強く現れます(米国国立精神衛生研究所)。

考慮すべき点

米国国立医学図書館は、子どもの活動レベルが学業や社会生活に支障をきたすようになったら、医療提供者に相談するよう勧めています。攻撃性や過度の衝動性が見られる場合も同様です。食べ物が多動に関与していると感じる場合は、医師と相談のうえ除去食(エリミネーションダイエット)を試み、食物感受性を特定する手段があります。

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