子どもが見捨てられる主な原因とは
米国のChildHelpが公表した「National Child Abuse Statistics」によると、毎年300万件以上の児童虐待・ネグレクトの通報があり、その中には親や保護者による子どもの見捨て(放棄)も含まれます。子どもは誰にでも起こり得ますが、以下のような要因があると放棄のリスクが高まります。
子どもが見捨てられる主な要因
貧困
National Poverty Centerの調査によれば、2009年時点で米国人口の14%以上が貧困状態にあり、子ども2人のいる世帯で年収2万2000ドル未満と定義されています。貧困家庭は食料や生活必需品の確保に苦労し、子どもの世話も十分にできないことがあります。そうした親は、子どもが自分なしで暮らした方が幸せだと考え、里親制度に預けたり親族に託したりするケースがあります。
過去に受けた虐待・放棄の経験
虐待やネグレクト、放棄の被害を経験した人は、同じパターンを子どもに再現しやすいという連鎖が指摘されています。UNICEFの推計では、世界で1300万人以上の子どもが両親に見捨てられており、その多くが虐待やネグレクトと関連しています。
障害や慢性疾患を抱える子ども
先天性障害や慢性疾患を持つ子どもは、親が対応できない負担が大きく、見捨てられるリスクが高まります。特に、病状が重いほど日常の世話が困難となり、親は子どもが自分なしで生活した方が良いと判断し、養育放棄や里親への移行を選ぶことがあります。
行動上の問題
成長過程で子どもは様々な行動問題を示しますが、極端な非行や犯罪的行動に対処できない親は大きなストレスを抱えます。その結果、子どもは家庭から引き離され、里親や他の保護者に預けられるケースが増えます。
若年の母親
10代で出産した母親は、まだ自分自身が未熟な状態で赤ん坊の世話を求められます。多くの若い母親は自分の青春時代を失ったと感じ、子どもに対して不満や抵抗感を抱くことがあります。American Academy of Child and Adolescent Psychiatryの調査では、若年母親の子どもは虐待・ネグレクト・放棄のリスクが高いと報告されています。こうした子どもは里親制度や祖父母のもとで育てられることが多いです。
