発達障害の概要と対策
定義
米国疾病予防管理センター(CDC)は、発達障害を「精神的・身体的障害に起因する、重度の慢性状態の多様なグループ」と定義しています。対象となる障害は自閉症スペクトラム、脳性麻痺、聴覚障害、視覚障害、変性疾患(例:筋ジストロフィー)、知的障害(例:ダウン症、Fragile X症候群)などで、出生から21歳までの発達期に診断されます。
種類
メトロポリタン・アトランタ発達障害調査(MADDS)では、各障害の診断基準が示されています。
- 知的障害:IQが70未満。
- 脳性麻痺:運動機能障害により麻痺・不随意運動・協調障害がみられる。
- 運動障害:脳の進行性疾患によるもの(脊髄損傷は除外)。
- 聴覚障害:平均聴力が40デシベル以上の低下。
- 視覚障害:矯正後でも視力が20/200以下。
- てんかん:生涯で2回以上の強直発作がある場合。
統計
MADDSによると、学齢期の子どもの約10%が何らかの発達障害を抱えています。正確な数値は障害の範囲が広いため把握しにくいですが、ダウン症は毎年約5,000人が生まれ、全人口の1/500が自閉症とされています。自閉症は主に2〜3歳で診断されることが多いです。
予防
多くの発達障害は予防が難しいものの、CDCは新生児黄疸(核黄疸)による脳障害は早期介入で防げると指摘しています。妊娠中の薬物・アルコール使用に関する教育や、医療従事者による早期スクリーニングも重要です。ただし、自閉症のように原因不明や遺伝性(ダウン症)の障害は予防が困難です。
学生への障害の説明
特別支援教室に統合された生徒が発達障害を持つ場合、教師は保護者・医師・クラスメートと連携し、情報共有の方法を本人と相談することが大切です。生徒本人がクラスに事前に知らせたいか、目立たないようにしたいかは個人差があります。必ず本人と家族の意向を尊重し、適切なサポート体制を整えましょう。
