子どもの甲状腺機能低下症
甲状腺機能低下症とは
Medline Plusによると、子どもの甲状腺機能低下症は甲状腺に影響を及ぼす疾患です。甲状腺は蝶の形をした腺で、声帯や気管(口から肺へ空気を運ぶ管)を取り囲んでいます。甲状腺は代謝や体内エネルギーの調節に関与しており、機能が低下すると必要なホルモンが十分に産生されず、エネルギー代謝が乱れます。
影響を受ける年齢層
甲状腺機能低下症はほぼすべての年齢で発症しますが、特に思春期に成長スパートを迎える子どもではエネルギー需要が増えるため症状が顕在化しやすくなります。乳幼児期に機能低下が起きると身体的成長が阻害され、学齢期以降は学習や学業成績にも影響を及ぼすことがあります。
原因
主な原因は先天性の甲状腺異常と、甲状腺ホルモン産生の抑制です。先天性異常は出生時に存在しますが、症状が後年まで顕在化しないことがあります。ホルモン産生の抑制は甲状腺への外傷、ヨウ素不足、薬剤の副作用などが関与します。
主な症状・兆候
WebMDによれば、子どもの甲状腺機能低下症の代表的な症状は以下の通りです。
- 疲労感や倦怠感
- うつ様の情緒不安定(泣きやすさ、イライラ、落ち込み)
- 筋力低下や体力低下
- 体重増加(食欲や食事量に変化がなくても)
- 爪が乾燥し割れやすくなる
- 便秘
- 思春期の遅れや身長伸長の停滞
これらは学習意欲の低下や宿題の遅延として教師から指摘されることもあります。
治療法
eHealthMDによると、治療は不足した甲状腺ホルモンを補充することが中心です。通常はレボチロキシンなどの甲状腺ホルモン剤を服用し、生涯にわたって継続するケースが多いです。小児内分泌専門医がホルモンレベルを定期的にモニタリングし、必要に応じて投薬量を調整します。
適切な治療により、成長や学習能力は正常に回復し、日常生活の質も向上します。
