適切な呼吸法は、心身の状態に大きく影響します。分娮や出産のような緊張が高まる場面では、呼吸を意識することで痛みを和らげ、リラックスしやすくなります。一定のリズムで呼吸することで、母子ともに酸素供給が増え、負担の大きい作業をスムーズに乗り切れます。

ステージ1:基本の深呼吸

最初は必ず「深いクレンジングブレス」から始めます。これは、緊張を止め、集中力を高め、次の収縮に備えて酸素を取り込むためです。

  • 収縮が始まったら、鼻からゆっくり吸い、口からゆっくり吐き出す。
  • 息を完全に吐き切るまで息を止めず、次の吸息に備える。
  • このリズムを各収縮の開始時に繰り返し、痛みへの意識を呼吸へ向けます。

加速呼吸(Accelerated Breathing)

陣痛が強まると、呼吸パターンを少し活発に変えます。

  • 最初はやはり鼻で吸い、口で吐く深呼吸でスタート。
  • 痛みが増すにつれて、口で浅く速い呼吸に切り替える。
  • 収縮のピークに合わせて呼吸の回数を増やし、収縮が和らいだら再びゆっくりと呼吸を落ち着かせる。

可変呼吸(Variable Breathing)

出産の最終段階では「息を吸う・息を吸う・吹き出す」のリズムが現れます。

  • 収縮が始まったら深呼吸で酸素を取り込み、視線を一点(パートナーや好きな物)に固定する。
  • 口から速く浅い呼吸を続け、10秒間に最大20回程度の呼吸が可能。
  • 3〜4回目の呼吸の後に、声に出して「who」などと呟き、意識を集中させる。
  • このパターンを収縮が終わるまで繰り返す。

第二期(Second Stage Labor)

赤ちゃんを産み出す段階では、押し出すタイミングに合わせた呼吸が求められます。

  • 収縮開始と同時に深呼吸し、全身の力を抜く。
  • 収縮が強まると加速呼吸へシフトし、リズムを保つ。
  • 押し出す瞬間は、深く息を吸い込み、体を前傾させて息を止める。
  • 5〜6秒間息を止めた後、必要ならうめき声を出しながらゆっくりと息を吐き出す。
  • 再び息を吸い、次の押し出しに備える。このサイクルを収縮が終わるまで繰り返し、最後はリラックスした深呼吸で体を落ち着かせる。