卵管結紮(チューバル・リゲーション)の副作用と注意点
卵管結紮(チューバル・リゲーション)は、妊娠を防ぐために女性の卵管を結び、切断または閉塞させる手術です。手術後は卵子が卵巣から卵管へ移動できなくなるため、受精は起こりません。米国疾病予防管理センター(CDC)の統計によると、1960年代以降に約1,000万人の米国女性がこの手術を受けています。
手術の流れ
- 全身麻酔下で腹部に1〜2か所の小さな切開を行い、ラパロスコープ(光源付き拡大鏡)を挿入します。
- ラパロスコープを通じて器具を操作し、卵管を焼灼(カータリゼーション)または結紮して閉じます。
- 近年は、細いカテーテルを卵管内に挿入して閉塞させる「卵管インプラント」法もあります。
主な副作用
- 術後数日間の軽度の膣出血、倦怠感、腹痛、めまい。
- 麻酔による吐き気、ガス、肩の痛み。
- 腹部の膨満感がしばしば見られます。
- 仕事復帰は数日、性行為は手術後約1週間で再開可能です。
合併症(稀)
- 麻酔に対するアレルギー反応や感染症。
- 大量出血、膀胱・腸・血管の損傷。
- 万が一妊娠した場合、子宮外妊娠のリスクが増加します。
誤解と実際の症状
- 医学的に確認された副作用はほとんどありませんが、手術後に月経量増加、気分変動、不眠、倦怠感、ほてりなどを訴える女性もいます。
- これらは経口避妊薬(ピル)を中止した際に起こる更年期様症状と同様であり、実際にはピル中止によるものと考えられます。
注意すべきサイン
- 術後に発熱、悪寒、異常な出血、切開部の赤みや腫れがある場合は、直ちに医師に連絡してください。
