更年期障害の緩和と対策

更年期は、最後の月経から12か月が経過した時点で訪れる、月経と妊娠能力が終了する時期です。米メイヨークリニックによると、平均閉経年齢は51歳です。多くの女性にとって更年期は睡眠障害や気分の変動、体重増加、乾燥肌、ほてりや寒気といった症状が現れ、日常生活に影響を与えます。対策としては、自然療法とホルモン補充療法(HRT)が利用されています。

症状

更年期の症状は個人差が大きく、閉経前後の数年間で変化します。30代後半や40代から始まることもあり、月経不規則、膣の乾燥、睡眠障害、ほてり、気分の揺れ、腹部脂肪の増加、髪の毛の薄毛、乳房のハリ低下などがあります。卵巣は30代後半からエストロゲンとプロゲステロンの分泌が減少し、40代になると月経周期が長くなったり短くなったり、頻度が変わります。

ホルモン補充療法(HRT)

メイヨークリニックは、エストロゲン補充が更年期症状、特にほてりに最も効果的としています。ただし、全ての女性が使用できるわけではありません。2002年の女性の健康イニシアチブ(WHI)研究では、エストロゲン+プロゲストン(プレムプロ)併用により乳がん、脳卒中、心血管疾患、血栓のリスクが増加することが示されました。そのため、現在は低用量での使用が推奨され、乳がん既往歴のある女性はHRTを避けるべきです。

自然療法

ホットフラッシュの緩和には、適度な運動や重ね着が有効です。膣の乾燥には市販の潤滑剤を使用します。睡眠を改善するにはカフェインを控え、就寝前の運動は避けましょう。骨の健康にはバランスの取れた食事とカルシウム・ビタミンDのサプリが推奨されます。ブラックコホシュや大豆製品を取り入れる女性もいますが、効果は科学的に十分証明されていません。医師は1日30分の運動とビタミン補給を基本としています。

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