閉経期に起こる気分の揺れとその対策

セロトニンと気分

セロトニンは脳内で幸福感や快楽をもたらす神経伝達物質です。セロトニンの濃度が低下すると、怒りや悲しみ、抑うつ、倦怠感などの感情が現れやすくなります。

エストロゲンの役割

エストロゲンは月経前症候群(PMS)だけでなく、閉経期にも大きく関与します。閉経期の女性はエストロゲンが不足しているのではなく、エストロゲンが過剰になる「エストロゲン優位」状態と、プロゲステロンが低下する状態が同時に起こりやすいとされています。特に肥満の閉経後女性は、同年代の痩せた女性に比べて体内エストロゲンが多くなることが報告されています。

エストロゲン過剰と誤診

エストロゲンが過剰であるにもかかわらず、エストロゲン不足と誤診され、ホルモン補充療法や経口避妊薬が処方されるケースがあります。これらの薬はエストロゲンをさらに100倍にまで増加させ、感情の起伏を激しくします。

過剰エストロゲンの影響

エストロゲンが過剰になると、不安、パニック発作、ムードスイング、不眠、倦怠感、激しい怒りなどが現れます。また、経口避妊薬やホルモン補充療法は葉酸やビタミンB群、ビタミンE・C、亜鉛、セレン、マグネシウムといった重要な栄養素の吸収を妨げ、女性の健康を損ないます。

起こり得る問題点

エストロゲンは甲状腺ホルモンの分泌を抑制するため、過剰になると甲状腺機能低下症(甲状腺低下症)を引き起こしやすくなります。これにより体重増加、月経不順、抑うつ、ムードスイング、倦怠感、頭のぼんやり感が現れます。さらに、エストロゲンは副腎にコルチゾール(ストレスホルモン)の分泌を促し、過剰なコルチゾールは骨粗鬆症や脳の老化を招きます。副腎が疲労すると、夜間の発汗や涙が止まらない状態も起こります。

対策と意識向上

ホルモンの変動と気分の揺れに気付くことが第一歩です。以下の生活習慣がムードスイングの緩和に役立ちます。

  • バランスの取れた食事:セロトニンを増やす複合炭水化物(豆類やエンドウ豆)や温かいミルクを積極的に摂取。
  • アルコールとカフェインの過剰摂取を控える。
  • 週に数回、30分未満でも良いので定期的に運動する。
  • 1日数回の適切な間食で血糖値とホルモンバランスを安定させる(ただしジャンクフードは避ける)。

これらの対策を継続すれば、セロトニンレベルが上がり、閉経期の気分の揺れを軽減できます。

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