ブラックコホッシュの健康効果

ブラックコホッシュ(学名:Cimicifuga racemosa/Actaea racemosa)は、北米原産の多年草で、根に含まれる成分が更年期障害や月経トラブルの緩和に有効とされています。野生採取と家庭栽培の両方で利用され、サプリやハーブとして広く販売されています。

入手方法

ブラックコホッシュは新鮮または乾燥した根として摂取でき、市販では液体エキス、チンキ、カプセル、錠剤の形で入手可能です。乾燥根は健康食品店でも販売されています。自宅で栽培すれば新鮮な根を得られますが、野生のものは採取が制限されており、複数の州で絶滅危惧種または保護対象とされています。

主成分

主な有効成分はトリテルペン配糖体で、アクテインやシミフゴシドが含まれます。その他、樹脂、カフェ酸、イソフェル酸、アルカロイド、フラボノイド、ビタミンA、ビタミンB5(パントテン酸)も含まれます。

公式見解

ドイツでは、月経前症候群、月経痛、更年期症状(ほてりなど)を緩和する処方薬として承認されています。ハーブ規制機関「Commission E」もホルモン療法の代替として認可。米国では処方箋なしで様々な形態で購入可能で、米産婦人科医会は更年期症状の緩和(睡眠障害、気分変動、ほてり)に対し、最大6か月の使用を推奨しています。

専門家の見解

米国国立衛生研究所(NIH)は、ブラックコホッシュの健康効果に関する多数の研究をまとめていますが、現時点では十分なエビデンスがなく公式な推奨はできないとしています。多くの研究は6か月以内で、プラセボ対照がない、デザインの厳密さに欠ける、使用した抽出物や用量が統一されていないといった問題があります。一部の試験ではプラセボと差がない結果も示されています。最もよく研究された製品は、GlaxoSmithKline社の「Remifemin」という標準化抽出物です。

具体的な効果

いくつかの有望な研究では、更年期のほてりや多汗の頻度・強度が減少することが報告されています。例として、80名の更年期女性を対象にした研究では、ブラックコホッシュ摂取群の1日あたりのほてり回数が4.9回から0.7回に減少したのに対し、エストロゲン群は5.2回から3.2回にとどまり、プラセボ群はエストロゲン群とほぼ同等でした。別の60名の研究でも、ブラックコホッシュはエストロゲンと同等の効果を示しましたが、プラセボ対照がありませんでした。総じて、研究の構造上の課題があるものの、エストロゲンと同程度の効果が期待できるとされています。

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