ストレッチマークに対する美容外科治療
ストレッチマークは、皮膚のコラーゲンが分解されることでできる瘢痕です。体重の急激な増加や妊娠などで皮膚が過度に伸びたときに現れます。医学的には「striae(ストリア)」と呼ばれ、真皮と表皮の弾力が失われた結果として残ります。時間の経過とともに薄くなることが多く、ココアバターなどのマッサージクリームを使用するとさらに改善が期待できますが、肌質によってはできやすい人もいます。美容外科では、レーザー治療や腹部形成術(タミータック)など、ストレッチマークの外観を軽減する方法がいくつか提供されています。
レーザー治療
- レーザーはストレッチマークの深さと色を薄くするために使用されます。医師はレーザー装置を瘢痕上に走らせ、皮膚の表層を除去または蒸発させることで、傷ついた層を取り除きます。その下にある健康な皮膚が再生し、時間とともに目立ちにくくなります。深部に作用するレーザーは新しいコラーゲンの生成を促し、内部からの治癒を助けます。施術は局所麻酔で行われ、診療所、病院、または日帰り手術センターで実施されます。手術時間は数分から最大90分程度です。
アフターケア
- レーザー施術後は、医師の指示に従い、優しい石鹸で患部を洗浄し、タオルで軽く叩いて乾かします。その後、抗生物質入りクリームを塗布し、必要に応じて包帯をします。感染防止のために経口抗生物質が処方されることもあります。瘢痕を薄くするために、薬用クリームや冷却マスクの使用が推奨されます。痛みがある場合は鎮痛剤を服用し、治療後4日以内に皮膚の再生が始まります。再生速度は個人の肌質、使用したレーザーの種類・技術に左右されます。医師は通常、レーザー治療後6〜8週間で経過観察の予約を取ります。
合併症・費用
- レーザー治療では、色素沈着(過剰色素沈着)や色素減少(低色素沈着)が起こることがあります。日光に当たるとこれらの症状が悪化しやすいため、日焼け止めの使用が重要です。また、感染やレーザーへのアレルギー反応が起こる可能性もあります。費用は医師の診療料、施設使用料、麻酔料などで構成され、瘢痕の広さや回数によって複数回の通院が必要になることがあります。美容目的の手術は保険適用外であるため、全額自己負担となります。
腹部形成術(タミータック)
- ストレッチマークを根本的に除去できる唯一の方法は、皮膚を切除することです。そのため、一部の形成外科医は腹部形成術(タミータック)で目に見える改善が得られると説明します。手術の主目的は余分な皮膚や脂肪、筋肉を除去して腹部を引き締めることであり、ストレッチマークは切除された皮膚とともに取り除かれます。術後は新たな切開痕が残りますが、水着などで隠すことが可能です。
医師の選び方
- ストレッチマーク除去を検討する際は、形成外科医の資格、認定、施設の認証を必ず確認しましょう。米国形成外科学会(ABPS)によれば、近年は病院よりも診療所や日帰りセンターで手術を行う医師が増えています。診療施設の見学や、実績写真(ビフォー・アフター)の提示を求め、手術後の期待と医師の見解が合致しているかをしっかり話し合うことが重要です。
注意点
- すべての医師がレーザー治療をストレッチマークに有効と考えているわけではありません。ボード認定形成外科医のマイケル・ダーマント医師は、レーザーはしわには効果があるがストレッチマークには十分な効果が確認できていないと指摘しています。治療を受ける前に、実績や症例写真で効果を確認することが必要です。根本的に除去したい場合は、切除手術が唯一の方法です。また、皮膚がたるんでいるとストレッチマークが目立ちやすくなるため、ボディリフトやヒップリフトで皮膚を引き締めることも検討してください。
