HSA(健康貯蓄口座)の拠出上限超過について
健康貯蓄口座(HSA)は、税制優遇がある口座で、医療費の支払いに使える資金を貯められます。HSAを利用するには、個人でも雇用主の団体プランでも、対象となる高額自己負担型健康保険(HDHP)に加入している必要があります。IRS(米国国税庁)は、税控除対象となる拠出額に年間上限を設定しており、上限を超えると罰則が課されます。
年間拠出上限
IRSは毎年、HSAに拠出できる上限額を決定します。2011年の例では、個人プランが$3,050、家族プランが$6,150です。55歳以上の方は、$1,000の「キャッチアップ」拠出が追加で認められます。拠出は暦年中いつでも可能で、税務申告期限(通常4月)までに行うことができます。
拠出上限の調整
「ラスト・マンス・ルール」(IRS Publication 969)により、課税年度の最終月(通常は12月1日)にHSAの対象資格がある場合、その年の全期間にわたって拠出できるとみなされます。翌年に資格を失った場合は、実際に対象保険に加入していた期間に応じて拠出上限を再計算する必要があります。再計算方法はPublication 969に詳述されています。上限を超える拠出は課税対象となり、6%の付加税が課せられます。
超過拠出
IRSの上限または資格に基づく調整後上限を超えて拠出した場合、これを「超過拠出」と呼びます。超過拠出には6%の付加税が適用され、超過分から生じた利息や運用益にも同様の税がかかります。雇用主が行った超過拠出は、従業員のW-2フォームの総所得に加算されます。
超過拠出の修正方法
税務申告前に超過拠出に気付いた場合、超過額とその運用益を口座から引き出すことで付加税を回避できます。運用益は「その他の所得」として確定申告書に記載します。修正は連邦税の申告期限(延長を含む)までに行う必要があります。申告後に超過が判明した場合は、付加税の支払い義務が生じます。
