キャデラック・ヘルスプランとは?
「キャデラック・ヘルスプラン」は、GMの高級車ブランドと名前は同じですが、実際は医療保険の一種です。一般的な保険に比べて非常に手厚いった給付が特徴で、米国の医療保険制度を巡る議論の中で注目されています。
定義
平均的な医療保険の年間費用は約13,000ドルで、診療費や処方薬の自己負担(コペイ)や控除額(デダクティブ)を支払う必要があります。一方、キャデラック・ヘルスプランはその2〜3倍の費用がかかりますが、ほぼすべての医療費がカバーされます。
課税問題
2009〜2010年に米国で医療保険改革が議論された際、オバマ政権の一部はキャデラック・ヘルスプランを「特別な福利厚生」とみなし、課税対象とする案を提案しました。ゴールドマン・サックスなどの大企業の幹部がこのプランを利用できることから、保険会社に対して35%の付加価値税(エクセィスタックス)を課すことで、国の医療費負担の一部を賄うという考え方です。
対象となるプラン
このプランは組合員、政府職員、民間企業の従業員など、比較的高所得層や中流層の労働者に提供されています。例えば、個人プランの保険料が8,000ドル以上、家族プランが21,000ドル以上になると、上記の35%課税が適用されるとされました。
予期せぬ影響
課税案に対しては、サービス従業員国際組合(SEIU)など労働組合が強く反対しました。組合員は給与の上昇を放棄してでも手厚い福利厚生を維持したいと考えており、課税が実施されれば保険料が上昇し、結果的に労働者の生活に負担がかかります。ロバート・ラズェフスキー氏は「ワシントンの予期せぬ結果の法則だ」と指摘し、最終的にオバマ政権は2018年まで組合員を課税対象から除外する合意に至りました。
