短期健康保険の選び方とポイント
就職活動中や大学卒業後など、雇用と雇用の間で健康保険がない期間が生じることがあります。保険がないと、急な救急搬送や入院費用が大きな負担となります。そこで、短期の健康保険の選択肢をご紹介します。
COBRA(コブラ)
1985年に制定された「統合予算調整法(COBRA)」により、雇用主が提供していた健康保険を、退職後も最大18か月間継続できる制度です。従業員20人以上の事業所が対象で、保険料・共済金・免責金は全額本人負担となります。従業員数が20人未満の企業でも、一部州では「ミニCOBRA」制度が導入されており、州の保険部門に確認してください。
民間の短期保険
COBRAが高額で利用できない場合や、対象外の場合に選べるのが民間の短期健康保険です。多くはインデムニティ(費用補償)型で、好きな医療機関を受診でき、月額保険料を支払った後、自己負担額(免責金)を超えると医療費の一定割合をカバーします。処方薬の費用も一部負担されますが、広範囲に医療サービスを利用すると費用がかさむ可能性があります。
高額自己負担(HDHP)プラン
高額自己負担型保険は、免責金額が高い代わりに月額保険料が低く設定されています。免責金額を支払った後は、保険が医療費を100%カバーします。加入者は医療機関の選択に自由度があり、保険会社と提携した医師や病院の割引を受けられることもあります。
健康貯蓄口座(HSA)
HSAは高額自己負担プランと組み合わせて利用できる税制優遇口座です。拠出金は非課税で、利息が付くうえ、医療費に対して自由に使用できます。対象となる支出は免責金額に含まれます。
選択時のポイント
ハーバード大学の調査(2005年)によると、米国の破産の約半数が医療費によるものとされています。短期でも保険が切れると大きなリスクがあります。短期保険は予防検診や定期健康診断をカバーしないことが多く、既往症、歯科・視覚の治療も対象外です。保険期間は最短3か月で、プランによっては最大36か月まで更新可能です。
