COBRA(Consolidated Omnibus Budget Reconciliation Act)とは何か – 歴史・医療保険の継続要件・対象雇用主・今後の展望
COBRAは、1985年に制定された米国連邦法 Consolidated Omnibus Budget Reconciliation Act の略称です。多数の法改正を含むこの法律ですが、特に雇用主が提供する健康保険の継続に関する規定で広く知られています。
歴史
ロナルド・レーガン大統領は1986年にCOBRAに署名しました(名称に「1985」が含まれていますが、施行は翌年です)。全20章から構成され、医療改革からたばこ補助金、米国郵便局の財務調整まで多岐にわたります。2010年3月、オバマ大統領は大規模な医療改革法(Patient Protection and Affordable Care Act)成立直前に、COBRAの医療保険規定を30日間延長しましたが、結果的にCOBRA自体の内容は大きく変わりませんでした。
医療保険(Health Care)
COBRAの第IX章からXI章は医療保険に関する条項で、一般に「COBRA権利」や「COBRA給付」と呼ばれます。従業員や配偶者・親が加入している雇用主提供の健康保険を失った場合、同一プランを継続して利用できる権利が与えられます。ただし、保険継続の対象となるには「適格事象(qualifying event)」が必要です。
適格事象(Qualifying Events)
主な適格事象は以下の通りです。
- 雇用の終了(重大な不正行為による解雇を除く)
- 労働時間の大幅な減少
- 配偶者との離婚または別居(配偶者のプランに加入していた場合)
- 扶養子の資格喪失(親のプランに加入していた場合)
- その他多数(詳細は公的リソースで確認)
適格雇用主(Qualifying Employers)
COBRAの対象となるには、雇用主自体も条件を満たす必要があります。具体的には、グループ健康保険プランを導入し、前年度の営業日数の半数以上にわたり、最低20人以上の従業員を雇用していることが条件です。パートタイム従業員は勤務時間に応じた割合でカウントされます。
将来展望(The Future)
2010年のオバマ政権の医療改革法は多くの医療制度を刷新しましたが、COBRAに関する条項はそのまま維持されました。今後も雇用主提供の健康保険を失った労働者にとって、COBRAは重要な保険継続手段として機能し続けると見られています。
