抵抗(レジスタンス)とは何か?―精神分析における時間的側面

抵抗は精神分析の基本概念であり、米国精神分析学会(APSA)によれば、患者の心理的・情緒的状態に応じてその持続時間は変化します。抵抗と時間の関係を理解することは、精神分析的治療プロセスを把握する上で不可欠です。

転移(トランスファレンス)

APSAは、抵抗は転移と相互作用すると指摘しています。転移とは、患者が無意識に蓄積した反応パターンに基づいて現在の出来事に反応することです。転移と抵抗の違いは「トラウマ」にあります。患者は自らの行動パターンを認識できても、精神分析の過程で明らかになる特定のトラウマが、古い痛みと向き合うことへの抵抗を引き起こします。

再体験(リビング)

患者が古いトラウマに直面する際の抵抗は、過去の経験を再体験することに起因します。埋もれたトラウマの結果に十分向き合っていないため、現在の状況でその感情が再び呼び起こされやすくなります。『心理学ガイド』によれば、抑圧されたトラウマを意識的に処理することが、過去の痛みが現在の生活に与える影響を克服する唯一の方法です。

回避

特定の話題を避けたり会話をそらす行動は、患者がその領域を探求することを拒んでいるサインです。質問に対して黙ってしまう、セラピーを中止したいと訴えるなども同様です。効果的な心理療法では、患者が防御している思考や感情に対して、日々のセッションを通じて丁寧に掘り下げます。回避に対処する方法としては、質問応答、夢の解釈、自由連想法などが用いられます。

不確実性

患者がトラウマに向き合うまでの抵抗期間は個人差があります。一般的には12〜20回の1時間セッションが目安とされていますが、頻度や期間はケースバイケースです。継続的なセッションが必ずしも早期の解決につながるわけではなく、患者自身が問題に向き合い変化したいという意思が不可欠です。

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