社会不安障害の治療と薬剤
社会不安障害(ソーシャル・フォビア)は、他人に見られ評価されることへの強い恐怖感が持続的に続く状態で、日常生活に大きな支障をきたすことがあります。米国では成人の約3.7%、すなわち5000万人以上がこの障害を抱えているとされています。
影響
- 社会的な場面を控えるために睡眠不足に陥り、頭痛、吐き気、下痢、筋肉痛などの身体症状が現れます。重症例では仕事すらできなくなるほどの機能障害を引き起こします。
併存する障害
- 社会不安障害は、全般性不安障害、パニック障害、うつ病、ジストミア、統合失調症、広汎性発達障害、身体醜形障害などと併発することが多いです。
治療法
- 認知行動療法(CBT)は、患者の考え方や信念を変えることを目的とし、社会不安障害に有効とされています。薬物療法と組み合わせることで最も効果的です。
SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)
- パロキセチン、セルトラリン、フルボキサミン、フルオキセチンなどが第一選択薬として用いられます。セロトニンの再取り込みを阻害し、脳内のセロトニン濃度を高めます。
SNRI(セロトニン・ノルエピネフリン再取り込み阻害薬)
- セルトララキサートやデュロキセチンなどが使用され、SSRIと同様にセロトニンとノルエピネフリンの再取り込みを抑制して脳内濃度を上昇させます。
抗不安薬(ベンゾジアゼピン系)
- ベンゾジアゼピンは即効性があり一時的な不安緩和に有効ですが、依存性や耐性、記憶障害、性欲低下などの副作用があるため、短期間の使用に限定されます。
