音楽が子どもの攻撃性を引き起こす可能性
攻撃性
攻撃性は身体的、精神的、言語的に様々な形で現れます。米国国立小児保健・人間発達研究所の調査によると、自己調整機能が未発達な子どもは攻撃的感情を抑えられず、暴力的になることがあります。1996年の研究では、神経伝達物質セロトニンの減少が人間の暴力性を高める可能性が示唆されています。
音楽と攻撃性の関係
過去の研究では、音楽が動物の攻撃性に影響を与えることが示されています。物理学者ハーベイ・バードと神経生物学者ゲルヴァシア・シュレッケンベルグは、呪術的なドラム音にさらされたマウスが迷路での成績が低下し、最終的に方向感覚を失うことを報告しました。
同様に、2006年にウェスタン・コネチカット州立大学のエリアナ・トロペアーノが行った研究では、暴力的なミュージックビデオを視聴した子どもは、架空のシナリオに対して攻撃的な回答を示し、視聴しなかった子どもは非攻撃的な回答を示しました。
攻撃性を刺激しやすい音楽ジャンル
ヘビーメタル、ハードロック、ラップは子どもの攻撃行動を促す代表的なジャンルとされています。また、呪術的なドラムやホラー映画の不安・緊張を高める背景音楽も攻撃性を増幅させることがあります。
音楽が攻撃性を抑える可能性
大田大学音楽療法学部の研究では、リラックスできる音楽を聴かせた子どもは、攻撃的行動が抑制され、自己肯定感が向上したことが報告されています。音楽に触れた子どもは、感情のコントロールが改善されました。
同様に、1997年にベルファスト大学心理学部が実施した実験では、攻撃的な犬にクラシック音楽を流すと、金属音楽や無音の場合に比べてリラックスし、長時間休む傾向が見られました。
攻撃性緩和に効果的な音楽
クラシック、ジャズ、ニューエイジ音楽は子どもの気分を高めるとされています。インドのシタール音楽も気分向上に寄与することが示されています(音楽と感情の研究先駆者ドロシー・レタラック)。また、バイオリンやハープは人間・動物ともにリラックス効果が高い楽器とされています。
