全身性不安障害に対するプレガバリンの使用

プレガバリンの作用機序

全身性不安障害(GAD)に伴う不安や緊張に加え、消化器系や呼吸器系の症状、睡眠障害、自律神経症状が現れることがあります。プレガバリンは投与後約1時間で体内に吸収され、電位依存性カルシウムチャネルのα2δサブユニットに結合します。この結合により、過剰な神経伝達物質(ノルエピネフリン、グルタミン酸、サブスタンスPなど)の放出が抑制され、興奮性シグナルが低下し、不安が緩和されます。

プレガバリンのその他の適応

プレガバリンは本来、糖尿病性神経障害、帯状疱疹後神経痛、線維筋痛症などの神経性疼痛や、てんかん発作の補助療法として承認されています。全身性不安障害への使用は「オフラベル」ですが、近年の研究で抗不安効果が示されています。

臨床研究

2007年のドイツの研究では、プレガバリンはベンラファキシン、アルプラゾラム、ロラゼパムと同等の抗不安効果を示し、症状の再燃防止に有望であると報告されました。副作用や薬物相互作用が少ない点も評価されています。2009年にペンシルベニア大学精神医学部で実施された研究でも、GAD患者に対するプレガバリンの抗不安効果が確認されています。

副作用

臨床試験では、プレガバリンは概ね忍容性が高いとされていますが、めまい、頭痛、倦怠感、胃腸障害(膨満感、便秘、悪心、嘔吐)、口渇、体重増加、浮腫、筋肉痛、視覚障害、呼吸困難などが報告されています。重篤な副作用や持続的な症状が現れた場合は、速やかに医師へ相談してください。

使用上の注意点

プレガバリンは薬物相互作用が少ないとされていますが、併用薬やサプリメント、ビタミン、ハーブ製剤は必ず医師に伝えてください。また、腎機能障害、糖尿病、心不全の既往がある場合は投与量の調整が必要です。精神科薬剤は自殺念慮リスクを高めることがあるため、気分の変化や自殺念慮が現れたら直ちに医師に報告してください。妊娠中・授乳中の使用は医師と相談の上で行う必要があります。

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