不安障害の治療に用いられるクロナゼパム

作用機序

クロナゼパムの正確な作用は完全には解明されていませんが、脳内の抑制性神経伝達物質であるγ-アミノ酪酸(GABA)の濃度を高めることが知られています。GABAは中枢神経系の活動を抑制し、脳や脊髄の興奮を和らげるため、パニック発作の頻度や強度を低減します。

使用期間

クロナゼパムは主に不安障害患者のパニック発作の短期緩和を目的として処方されます。安全性と有効性は9週間以上の長期使用については十分に検証されていないため、通常は短期間の使用に限定されます。

投与量

一般的な初期投与は1日1回、1 mgです。治療開始時は少量から徐々に増量し、症状が改善したら徐々に減量して中止するのが一般的な指針です。

副作用・リスク

主な副作用には眠気、めまい、協調運動障害、集中力低下、抑うつ感、神経過敏などがあります。治療開始直後に自殺念慮が現れることも報告されており、注意が必要です。

留意点

妊娠中の使用は胎児への悪影響リスクがあるため、原則として禁忌とされています。また、うつ病、呼吸器疾患、緑内障、腎臓・肝臓疾患の既往がある場合は、医師と十分に相談した上で使用を判断する必要があります。

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