強迫性摂食障害の概要と対処法
OCD(強迫性障害)とは
強迫性障害は、侵入的な考え(強迫観念)と、数える・確認する・洗うなどの儀式的な行動(強迫行為)が特徴の疾患です。例えば、汚染への恐怖から手を何度も洗うことで不安を抑えようとします。
摂食障害の種類
DSM‑IV(精神障害の診断・統計マニュアル第4版)では、摂食障害を「神経性大食症(過食症)」「神経性無食症(拒食症)」「その他の摂食障害」の3つに分類しています。
いずれのタイプでも不安が大きな要因となります。拒食症の患者は体重増加への恐怖から極端に食事を制限し、過食症の患者は過食と嘔吐、下剤使用、過度な運動などの排泄行為を繰り返し、体重増加を防ごうとします。
OCDと摂食障害の関係
研究によると、強迫性障害患者の約12%が摂食障害(拒食症や過食症)を併発しています。トロント大学の2005年の研究では、遺伝的な関連が示唆されています。
また、典型的な拒食・過食の症状がなくても、食べ物に対する執着や汚染への恐怖から不健康な食習慣や極端な体重変動を起こすケースがあります。
診断のポイント
まずは「食に関する強迫性障害」か「強迫性摂食障害」かを見極めます。両者は似て見えても、強迫行為が体像への不安に根ざしているかどうかで治療アプローチが異なります。
治療の流れ
OCDと摂食障害の両方を扱える精神保健専門家を受診することが重要です。多くのケースで、摂食障害の方が重症化しやすく、治療には時間とエネルギーが必要です。
治療開始前に、専門家は両方の症状の重症度を評価し、どちらを優先すべきか判断します。たとえば、栄養失調や心臓疾患などの生命に関わるリスクがある場合は、まず摂食障害の治療が優先されます。
