作業療法でパニック障害を治す方法
パニック障害(PD)に苦しむ人は、突然の激しい不安発作を繰り返します。適切な診断と作業療法により、症状のコントロールや日常生活への復帰が可能です。
診断
まずは正確な診断が必要です。全般性不安障害とは異なり、PDでは予測できない瞬間に激しい身体症状(胸痛、手のしびれ、発汗、息切れ、過呼吸、めまいなど)が現れます。これらは極度の不安とストレスが引き起こすものです。
パニック障害の理解
診断後は、症状が身体的な問題ではなく心理的なものだと患者に理解させます。「死にそうだ」と感じても実際には生命に危険はありません。危険感覚が薄れれば、発作に伴う恐怖も軽減し、対処しやすくなります。
トリガーの特定
作業療法士は、発作を誘発する具体的な状況や出来事を共に探ります。回避ではなく、事前に備えることが目的です。トリガーが分かれば、学んだ対処法を用いて落ち着きを保ち、発作を防げます。
治療技法
主に「露出法」と「リラクゼーション訓練」の二つがあります。露出法は、恐怖対象に段階的に慣れさせることで不安を減らす手法です。たとえば、発作が死につながると考える人には、実際に安全な環境で発作を体験させ、恐怖が根拠のないものと認識させます。リラクゼーション訓練は、呼吸法や筋弛緩法などを用いて、発作の前兆に対処できるようにします。
治療がうまくいかない場合
多くの場合、薬を使わずに作業療法だけで改善できますが、重症例では抗うつ薬などの薬物療法が併用されることがあります。抗うつ薬は発作の頻度を減らすだけでなく、併発しやすいうつ症状の改善にも役立ちます。
