抗うつ薬のクロスタッピング(交差減量)手順と注意点

はじめに

一部の抗うつ薬は耐えがたい副作用を引き起こすことがあります。副作用が強い場合、医師は別の薬への変更を検討します。その際に多くの医師が採用しているのが「クロスタッピング(交差減量)」と呼ばれる手法です。クロスタッピングは、現在服用中の薬を徐々に減らしながら、新しい薬を徐々に増やすことで、スムーズに切り替える方法です。

必要なもの

  • 処方された抗うつ薬(現在の薬と新しい薬)
  • 医師の指示・サポート

手順

  1. 医師とクロスタッピングの計画を詳細に相談し、書面で確認しておきます。開始前に両方の薬が手元にあることを確認してください。

  2. 医師が指示した新しい薬の開始用量から服用し、同時に現在の薬の用量を徐々に減らします。完全に切り替えるまでに2週間以上かかることがあります(Harvard Medical UniversityのUpToDate参照)。

  3. 切り替え期間中はうつ症状の変化に注意します。家族や友人にも変化を観察してもらい、睡眠過多・不眠、興味の喪失、食欲変動、性欲低下、疲労、不安、罪悪感や無価値感、集中力低下、記憶障害、理由のない涙や興奮などが現れたら早めに報告できるようにします。

  4. うつ症状が悪化した場合はすぐに医師に連絡してください。自傷リスクが高まる可能性があります。医師の指示がない限り、自己判断で服薬スケジュールを変更しないでください。

※本記事は医療情報の提供を目的としています。実際の治療は必ず担当医と相談してください。

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