子どもの行動障害評価に用いる主要ツールの紹介

行動障害(Conduct Disorder)は、子どもの頃に診断される深刻な精神疾患です。DSM‑IV‑TRによれば、攻撃的・非攻撃的な行動が1年以上続き、他者や動物、所有物に対して破壊的、脅迫的、残忍的、欺瞞的、反抗的、または不誠実な行為(窃盗、意図的な負傷、強制的な性的行為など)を示す場合に診断されます。

Child Behavior Checklist(子ども行動チェックリスト)

行動心理学者トーマス・アーヘンバックが1980年代後半に開発したツールです。保護者、教師、本人の3者がそれぞれチェックリストに回答し、攻撃性や非行行動などを複数の尺度で評価します。複数の視点から情報を収集できる点が大きな利点です。

ロールシャッハ・テスト

心理学者ヘルマン・ロールシャッハが1921年に作成した投影法テストです。10枚の曖昧なインクブロットを子どもに見せ、自由に何が見えるかを語らせます。専門家がその回答を記録・分析し、内面的な感情や衝動が投影されていると考えられます。論争はあるものの、怒りや対人関係の問題、行動障害の兆候を捉える重要な手段とされています。

MMPI‑A(ミネソタ多項式人格検査・青年版)

1943年に初版が出され、1989年に改訂された自己報告式の人格検査です。478項目の「はい/いいえ」形式で回答し、うつ、焦燥、統合失調症的傾向などの臨床尺度に加え、反社会的・行動障害的傾向を示すサブスケールがあります。回答の一貫性や虚偽回答を検出する仕組みが組み込まれており、子どもの自己評価に依存しつつも信頼性の高い結果が得られます。

これらのツールは単独で用いるよりも、複数を組み合わせて総合的に評価することで、子どもの行動障害の診断や治療計画の策定に大きな効果を発揮します。

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