悪夢と夜驚(ナイトテラー)の違いとは?
悪夢も夜驚も非常に恐ろしい体験です。どちらも睡眠パターンを乱し、子どもから大人まで不眠の原因になることがあります。似た点が多いため、実際にどちらを経験しているか判断しにくいことがありますが、両者には明確な違いがあります。睡眠障害が激しく続く場合は、医師や心理士に相談することをおすすめします。
持続時間
夜驚は比較的短く、5分から25分程度で終わります。一方、悪夢の長さに決まった時間はなく、REM睡眠サイクルが続く限り続く可能性があります。
睡眠段階
悪夢は夢と同じタイミングで起こります。つまり、REM(Rapid Eye Movement)睡眠段階でのみ発生し、睡眠開始から約90分後に訪れる深い睡眠中に起こります。対照的に夜驚はREM睡眠の前、主に第4睡眠段階(ノンREMからREMへの移行期)で起こります。この段階は入眠後1時間以内に現れることが多いですが、場合によっては3時間まで遅れることがあります。
症状
夜驚では突然目が覚め、叫び声や激しい身揺れ、発汗、混乱、心拍数の上昇などが見られます。覚えていることはほとんどなく、短い映像的な記憶だけが残ることが多いです。悪夢の場合は、主に軽いすすり泣きや涙ぐむ程度の動きで、起床後に鮮明な映像や物語として記憶に残ります。
対象者
誰でも悪夢を経験しますが、夜驚は子どもに多く、特に男性やPTSD(心的外傷後ストレス障害)を抱える人、睡眠中歩行や会話を伴う人に見られます。子どもの夜驚は思春期を過ぎると自然に減少し、大人の場合はストレスが主な要因となります。
原因
悪夢の原因は映画や読書など睡眠前の刺激から様々です。夜驚の原因はまだ十分に解明されていませんが、PTSD、過度なストレス、REMへのスムーズな移行ができないこと、過活動な中枢神経系、薬剤、遺伝的要因などが関与している可能性があります。
