家族療法における治療計画サンプル
家族療法は、夫婦カウンセリングや全家族セラピーの形で実施され、親子だけでなく拡大家族が対象になることもあります。主な目的は、コミュニケーションの向上、対立の管理、家族全体のダイナミクスの改善です。本記事では、これらの広範な目標に沿った具体的な治療手法を紹介し、セラピストが家族構造の課題を把握・解明するためのポイントを解説します。
トラッキング (Tracking)
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トラッキングは、家族のダイナミクスを深く理解するために開発された手法で、1981年にフィッシュマンとミヌチンによって提唱されました。構造的家族療法を重視するセラピストが主に用います。
家族のエピソードを時系列で語ってもらい、セラピストがそれを図式化します。これにより、問題が生じている領域や変えるべき行動パターンが可視化され、効果的な介入が可能になります。
ファミリースカルプティング (Family Sculpting)
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1973年にデュール夫妻とカントールが考案した手法で、家族の物理的配置に焦点を当てます。セラピストは、家族メンバーに「自分と他のメンバーとの関係」を空間的に表現させます。
言語による説明が難しい子どもや思春期のクライアントに有効で、視覚的な図として家族関係を捉えることで、潜在的な問題や誤解が明らかになります。
リフレーミング (Reframing)
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1986年にフレッドマンとシャーマンが提案した手法は、根本的な問題の特定ではなく、既に顕在化している問題への対処に重点を置きます。
家族メンバーに対立や行動を別の視点から捉え直すよう促します。たとえば、親が子どもにしつけをする行為を「子どもの健康を思う関心」と再解釈することで、否定的に見えていた行動がポジティブに変換され、家族全体の雰囲気が改善されます。
