ADHD治療におけるデパコート(Depakote)の概要
ADHDの症状
ADHDは神経発達障害で、集中力の欠如や衝動の制御が困難です。過剰なエネルギーで家具に登ったり、課題を途中で放棄したり、考えやアイデアを思い付きで口に出したりします。また、列に並んで待つといった忍耐が必要な状況でもイライラしやすいです。
デパコート(Depakote)とは
デパコートは主にてんかん患者に処方される抗痙攣薬で、特定のタイプの発作を予防します。カナダやメキシコではエピバル(Epival)として知られ、片頭痛の予防にも用いられます。
デパコートとADHD
デパコートは気分の安定にも効果があるため、ADHD患者に処方されることがあります。γ-アミノ酪酸(GABA)という抑制性神経伝達物質の濃度を上げ、感情のバランスを保ちます。衝動制御が難しく、爆発的な行動や極端にネガティブな気分に陥りやすい子どもに有効です。また、リタリンに耐性ができた患者への代替薬としても用いられます。
副作用
デパコートの副作用は比較的顕著です。振戦、吐き気、頭痛、眠気が頻繁に報告されます。稀に便秘、インフルエンザ様症状、脱毛、体重増加などが起こることがあります。
薬剤相互作用
ADHD治療で併用される薬剤の中にはデパコートと相互作用するものがあります。リタリンと併用すると歯ぎしりや振戦が強くなることが報告されています。ベンゾジアゼピン系の鎮静剤(例:バリウム、クロノピン)を使用している場合は、必ず医師に相談してください。相互作用を無視すると重篤な障害や死亡リスクが高まります。
