アルミ缶の裏地に潜む危険性
裏地(ライナー)
ほとんどのアルミ缶には、アルミ表面にプラスチックやエポキシ樹脂の裏地が施されています。フルーツや野菜、炭酸飲料、ビールなど、さまざまな食品が対象です。この裏地は、食品中の酸がアルミと反応して缶が腐食したり、内容物が漏れ出すのを防ぐために必要です。長期保存が前提の缶詰は、特にこの裏地が不可欠です。
ビスフェノールA(BPA)
1960年代初頭から、硬質プラスチックやエポキシ樹脂の添加剤としてビスフェノールA(BPA)が使用されてきました。アルミ缶の裏地にもBPAが含まれています。当初は毒性が低いとされましたが、2008年に米国国立毒性制御プログラムが、胎児・乳児・子どもの脳や行動、前立腺に対する有害性を指摘する研究結果を公表しました。
健康への影響
2011年時点で、米国食品医薬品局(FDA)はアルミ缶裏地に使用されるBPAの使用禁止を決定していません。FDAは、現行の研究では缶からのBPA摂取による顕著な健康リスクは確認できないとしていますが、データの不確かさや解釈の違いがあることを認めています。また、BPAを含まない代替裏地の研究・開発を推進しています。
代替案と考慮点
可能であれば、アルミ缶ではなくガラス容器やBPAフリーのポリカーボネート容器に入った食品を選ぶとよいでしょう。FDAは、乳幼児用ミルクや離乳食などの栄養価がBPAリスクを上回ると見て、使用を止めるようには勧めていません。
