どの乳製品にRBGHが含まれていますか?

RBGH(組換え牛成長ホルモン)は、牛の成長ホルモン(BST)の人工的に作られた形で、乳牛の乳産量を増やす目的で使用されます。RBGHは血中のインスリン様成長因子‑1(IGF‑1)濃度を上昇させ、乳の生産量を高めます。牛は自然にBSTを分泌するため、すべての乳製品にはBSTが含まれていますが、RBGHは追加的に投与された場合にのみ影響があります。RBGHの使用は乳牛の乳腺炎(マスティティス)リスクを高め、抗生物質治療が必要になることがあります。

米国の乳製品

有機認証を受けていない、もしくは「RBGHフリー」と明記されていない乳製品は、RBGHが含まれている可能性があります。対象となる製品は、牛乳、チーズ、ヨーグルト、アイスクリーム、バターなど多岐にわたります。

各州でRBGH使用の有無を確認したい場合は、Sustainable Table の「RBGHフリーデイリーマップ」や、Organic Consumers Association のリストを参照すると便利です。

海外の乳製品

欧州連合は食品中の人工ホルモン使用を全面的に禁止しています。カナダは乳腺炎の増加を懸念しRBGHを禁止。ケニア、オーストラリア、ニュージーランド、そして日本でもRBGHの使用は認められていません。したがって、これらの地域で販売されている乳製品は基本的にRBGHフリーです。

健康への懸念

人間も自然にBSTやIGF‑1を産生しますが、人工的に作られたホルモンが体内のIGF‑1濃度を上げ、腫瘍リスクを高める可能性や、抗生物質耐性菌への曝露が問題視されています。

米国食品医薬品局(FDA)は1980〜1990年代にRBGHの人間への安全性を評価し、使用を承認しました。一方、カナダ保健当局などは審査が不十分と指摘しています。米国国立衛生研究所(NIH)などは、現在のところRBGHは人間の消費に安全であると結論付けています。

食品安全 - 関連記事