エチレン・グリコールとプロピレングリコールの比較

エチレン・グリコール(EG)とプロピレングリコール(PG)は、主に自動車やトラックの冷却システムで使用される不凍剤です。EGは経口摂取時に強い急性毒性を示し、食品や水源の近くでの使用は避けられます。一方、PGは極めて低い毒性で、米国食品医薬品局(FDA)により「一般に安全と認められる」食品添加物として認可されています。

用途

両者はエンジンの冷却液や凍結防止剤としてだけでなく、空港の滑走路や航空機の除氷剤としても利用されます。EGはポリエステル樹脂・繊維・フィルムの原料としても重要で、全体の約25%が不凍剤に使用されます。PGはポリエステル化合物の原料に加え、食品に触れる可能性がある場所での不凍剤として、医薬品・化粧品・食品業界で保湿剤としても広く使われています。また、消防訓練や舞台演出用の人工煙・霧の製造にも利用されます。

特性

EGは鮮やかな色彩を持ち、甘い味がします。PGは米国疾病予防管理センター(CDC)が「常温で透明・無色、ややシロップ状の液体で、ほとんど無臭・無味」と説明しています。

動物の摂取

獣医支援ネットワーク(VSPN)によれば、PGは「安全性の高い」エンジン不凍剤の主成分で、犬に対する毒性はEGの約3分の1です。ただし、猫は犬よりも感受性が高いとされています。EGは腎臓に結晶を形成し、腎不全を引き起こす危険性があるため「最も危険な不凍剤」と呼ばれます。

利点

EGは同等の凍結防止効果を得るために必要な量が少なく、粘度も低いためポンプ負荷が軽減されます。これに対しPGは安全性が高い点が大きな利点です。

留意点

EGの曝露リスクを減らすため、米国保健福祉省は子供やペットの手の届かない場所に不凍剤を保管し、床に置いたりこぼしたりしないよう指導しています。万が一摂取した場合は早期診断と治療が重要で、疑わしい場合は速やかに医療機関を受診してください。

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