ボトル入り水に含まれる細菌の種類とリスク

ボトル入り水は、厳格な規制と基準を満たす必要がありますが、実際には多くの製品で微量の細菌が検出されています。テキサス州立大学の調査では、35ブランドが検査され、春水16種類のうち6種、精製・強化水11種類のうち3種で細菌汚染が確認されました。健康な成人にとって大きな問題ではないものの、免疫力が低下している患者や重症患者にとってはリスクが高まります。

調査概要

調査対象は市販のボトル入り水で、以下の項目を評価しました。

  • 製品の種類(春水、精製水、強化水)
  • 細菌の有無と種類
  • 汚染レベル(軽度・中等度)

検出された主な細菌

Ralstonia pickettii(ラルストニア・ピケッティ)

土壌や淡水に広く分布し、通常はヒトに病原性を示しませんが、免疫不全患者や嚢胞性線維症患者に感染例が報告されています。

Agrobacterium rhizogenes(アグロバクテリウム・リゾゲネス)

主に土壌に生息し、植物に病害を与えることで知られています。免疫が低下した人に感染するケースが報告されています。

Klebsiella terrigena(クレブシエラ・テリゲナ)

土壌や水中に多く存在し、病院での感染症原因菌の上位8種に入りますが、ヒトへの感染は稀であり、詳細な致病性はまだ解明されていません。

Acidovorax temperans & Acidovorax delafieldii(アシドヴォラックス・テンパランス・デラフィールドイ)

下水処理プラントの活性汚泥中に常在し、環境中では普通に見られます。これまでに報告されたヒトへの感染例は極めて少なく、病原性は低いと考えられています。

安全性への考慮点

一般的に市販のボトル入り水は飲用に問題ありませんが、以下のような人は注意が必要です。

  • 免疫抑制状態にある患者(例:がん化学療法、臓器移植後)
  • 重篤な基礎疾患を抱える方(例:嚢胞性線維症)
  • 新生児や高齢者など、免疫機能が低下しやすい層

リスクを低減するためには、信頼できるメーカーの製品を選び、開封後は速やかに飲むこと、保管環境を清潔に保つことが重要です。

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