ペットボトルの再利用に潜む危険性とは
ビスフェノールA(BPA)とは
ビスフェノールAは人工的に合成された内分泌攪乱物質で、体内ホルモンの働きを模倣し、内分泌系の機能を乱すことがあります。高用量での摂取は乳がんや脳機能障害と関連付けられています。シンシナティ大学の研究によると、ポリカーボネート容器は新旧問わず食べ物や飲み物にBPAを浸出させ、沸騰させた場合は15〜55倍の速さで放出されます。
現在の取り組み
米国食品医薬品局(FDA)やカナダ保健省などの機関は、低用量のBPAが人体に与える影響を調査中です。特に免疫系や脳が発達途上にある乳幼児への影響が懸念されています。2008年4月14日、FDAはBPAタスクフォースを設置し、規制対象製品に関する情報を評価しています。現在の見解では、低用量のBPAは安全とされています。
BPAの摂取を減らすためのポイント
- ナルトゲンなどのポリカーボネート製ハードプラスチックは避け、リサイクル番号1、2、4のプラスチックやステンレス、ガラス製の容器を使用する。
- 赤ちゃん用はガラス製の哺乳瓶を選び、金属製の粉ミルク容器はプラスチック内張りがBPAを放出するため避け、ガラス容器や粉ミルクを使用する。
- ポリカーボネート容器を使用する場合は、熱い飲料を入れないようにし、温度上昇によるBPA溶出を防ぐ。
賛否両論
多くのメーカーがBPAを含むプラスチックを使用しているため議論は続いています。もしBPAと子どもの発達や脳機能障害の因果関係が明らかになれば、製造企業への規制が強化される可能性があります。カナダでは低用量BPA製品の禁止を目指す法整備が検討されています。
懸念される影響
CDCが実施した2003〜2004年の全国健康栄養調査(NHANES III)では、尿検査2,517件のうち93%がBPA陽性と報告され、米国全体で広く浸透していることが示されました。動物実験では胎児や新生児への有害性が指摘されており、健康当局の警戒が高まっています。
