カナダで食用動物への使用が禁止されている薬剤
農場動物に投与された薬剤は組織に残留し、食の安全を脅かすため、各国の行政機関は食用動物への薬剤使用を規制しています。カナダで公式に禁止されている薬剤は米国よりも少ないですが、米国市場へ肉を輸出したいカナダの生産者は米国基準も遵守しなければなりません。
クロラムフェニコール
1997年にカナダ保健省は、ヒトに対する発がん性が指摘されていることから、食用動物へのクロラムフェニコール使用を全面的に禁止しました。
5-ニトロフラン系化合物
同年、5-ニトロフラン系化合物も禁止リストに加えられました。これは抗生物質兼成長促進剤で、米国カリフォルニア大学の研究者らが発がん性を報告しています。
クレンブテロール
クレンブテロールは脂肪率を下げ筋肉率を上げる効果がありますが、残留肉を摂取すると筋肉の震え、嘔吐、心拍数増加、めまい、発熱など急性中毒症状を引き起こす危険があります。中国、フランス、イタリア、ポルトガル、スペインなどで中毒例が報告されています。
5-ニトロイミダゾール
2003年にカナダ保健省は5-ニトロイミダゾールの使用を禁止しました。この薬は成長促進と原虫駆除を目的としていましたが、安全性が問題視されました。
ジエチルスチルベストロール
ジエチルスチルベストロールは合成エストロゲンで、2003年に使用が禁止されました。ヒトにおける発がん性が確認されています。
外来性エストロゲン様物質
カナダ保健省は家禽への外来性エストロゲン様物質の使用を禁じています。これらのホルモンは鶏の急速な体重増加を促す一方、子どもの発達に有害であることが欧州の研究グループにより示されています。
