歯根膜(歯周靭帯)の構造・機能・重要性
歯根膜(歯周靭帯)の概要
歯根膜(PDL)は、歯根のセメント質と顎骨(歯槽骨)を結合する特殊な結合組織です。厚さは約0.2 mmで、コラーゲン線維、線維芽細胞、セメント芽細胞、骨芽細胞、血管からなるネットワークで構成されています。
主な機能
- 物理的支持:歯根膜は歯を顎骨に懸垂させ、咀嚼時の力を分散させて歯を安定させます。
- 感覚受容:圧受容体が内在し、歯にかかる力を感知して位置保持に寄与します。
- 栄養供給:血管系を通じてセメント質や顎骨へ必要な栄養を供給します。
- 修復・再生:損傷した組織を自ら修復し、再生能力を持ちます。
臨床的意義
- 歯周病:歯根膜が破壊されることは、歯肉や歯を支える組織が感染する歯周病の典型的な所見です。
- 矯正歯科:歯根膜は歯の移動を可能にする鍵であり、矯正治療において不可欠です。
