ラグスクリューの機能と手術での使用法
機能
ラグスクリューは整形外科や形成外科の医師が、骨折や再建手術後の骨を内部から固定するために使用するインプラントです。骨を正しい位置に圧縮し、安定させることで、正常な治癒を促します。通常のスクリューは全長にねじ山がありますが、ラグスクリューは軸の下部だけにねじ山があり、上部は滑らかになっています。必要に応じて術後に除去することもあります。
他の器具との併用
ラグスクリューは単独でも使用できますが、金属プレートやワイヤーと組み合わせて使われることが一般的です。骨折部位に金属プレートを装着し、ラグスクリューでプレートを骨に固定します。このとき、プレートとスクリューは同一素材(例:ステンレスまたはチタン)であることが望ましく、素材が異なると長期的にインプラントが劣化するリスクがあります。
主な手術例
ラグスクリューは以下のような手術で頻繁に使用されます。
- 顎骨(下顎)の骨折修復:顎の側面や顎先部の骨折に対し、骨片を圧縮固定します。
- 鼻梁や眼窩下部の骨折:顔面の上部・中部の骨折でも、骨片を正確に合わせるために用いられます。
- 足関節や足底部の骨折:複数の骨折がある場合、各骨片を個別に圧縮固定できる点が利点です。
合併症とリスク
ラグスクリュー使用時の主な合併症は以下の通りです。
- 創部感染:スクリュー挿入部位の骨に感染が起こる可能性があります。
- スクリューのずれ:固定が不十分だとスクリューが移動し、骨折部位が再び不安定になるか、誤った位置で癒合してしまう恐れがあります。
使用上の留意点
ラグスクリューは骨片を圧縮し、二つの骨端を密着させて治癒させる仕組みです。そのため、骨欠損や大きなギャップがある場合には適用できません。全長ねじ山のスクリューを正確に配置すれば、ラグスクリューとして機能させることも可能です。
