標準的な止血鉗子とは何か

標準的な止血鉗子は、はさみのような形状をした器具です。手術中に出血を防止したり、止血を行うためのシンプルなクランプ機構です。止血鉗子は、ニードルホルダーや組織ホルダーと同様に、ピボット(軸)を持つ医療器具の一種です。先端の形状は用途に応じて選ばれ、別名として止血クランプ、動脈鉗子、ピーンなどがあります。

外観

標準的な止血鉗子は、はさみと同様に2本の指輪状のハンドルと、長いハンドル部、ピボットジョイント、組織を掴む顎部で構成されています。ハンドルは顎部の約4倍の長さがあり、最小の力で組織に十分な圧力をかけられます。ハンドルのインターロック機構は段階的に配置された歯状の突起で構成され、最大約9ポンド(約4kg)の圧力まで調整可能です。顎部は相対する面に鋭いリッジと細い先端を持ち、組織をしっかりと掴みます。

止血鉗子は段階的に調整できる歯状のインターロック機構を備えています。

種類

止血鉗子はステンレス鋼製で、サイズや形状が様々です。小型は小児手術に、大型は成人手術に使用されます。また、組織の位置に応じて、曲がった先端型と直線先端型が選ばれます。

止血鉗子の顎部は組織をしっかりと掴みます。

使用方法

大手術・小手術の際、外科医は血管結紮(リガチュア)前に出血を防ぐため、止血鉗子を多数使用します。また、組織を引き離して視野を確保する際にも利用されます。救急隊員や戦場の衛生兵も、標準装備として止血鉗子を携帯しています。

歴史

止血鉗子に類似した器具は、紀元前1500年頃のエジプト墓碑に描かれたピボット式外科器具が最古の例とされています。血管を結紮前にクランプする概念は、ローマ皇帝マルクス・アウレリウスの医師ガレノスに帰せられ、15世紀フランスの外科医アンブロワーズ・パレによって再発見されました。18世紀イギリスの医師・発明家スティーブン・ヘイルズが、現在の止血鉗子の原型を開発したとされています。

留意点

医療技術の進歩により、標準的な止血鉗子に加えて、電気凝固や各種トピカル止血剤など多様な止血手段が登場しています。これらは日々多くの命を救う重要なツールです。

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