甲状腺手術の合併症とリスク

声の変化

甲状腺は声帯のすぐ下に位置しているため、手術中に声をコントロールする神経が損傷すると、声の質や音量が変わることがあります。多くは一時的ですが、稀に永久的な変化が残ることもあります。

出血

手術中に甲状腺付近の小さな血管が損傷すると、頸部で制御できない出血が起こり、再手術が必要になることがあります。コロンビア大学医学センターの報告によれば、出血は全患者の1%未満ですが、手術後数時間は観察が必要です。

低カルシウム血症

甲状腺手術に伴い、近くにある副甲状腺が損傷することがあります。コロンビア大学医学センターのデータでは、300例に1例が副甲状腺機能低下を起こし、血中カルシウム濃度が低下します。その場合、カルシウムとビタミンDのサプリメントを毎日服用する必要があります。

副甲状腺機能低下症

副甲状腺全体が損傷すると、副甲状腺機能低下症となり、筋肉の痙攣、腹痛、白内障、けいれん、爪が脆くなるなどの症状が現れます。症状が出た場合は、痙攣防止薬や筋肉痙攣を抑える薬で治療します。

感染症

切開を伴う手術全般と同様に、手術部位や体内で感染が起こる可能性があります。細菌やウイルスが侵入すると、切開部の赤み・熱感・腫脹・膿漏、発熱などの症状が現れます。手術中は静脈内抗生物質が投与され、術後も必要に応じて抗生物質を服用します。

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