不安を和らげる中国ハーブ療法
近年、西洋医学では不安障害の根本的な治療が難しいとされ、代替医療への関心が高まっています。中でも中国のハーブは、副作用や依存性が少ないことから注目されています。
不安:東洋と西洋の考え方の違い
西洋医学では、うつや不安は脳内の化学バランスの乱れが原因と捉え、薬は脳の神経伝達物質を調整することを目的とします。一方、中国医学は不安やストレスを胸・心の問題と位置付け、放置すると不整脈や精神疾患に発展する恐れがあると考えます。そのため、身体的なアプローチ(ヨガ、マッサージ、呼吸法、軽い運動など)が重視されます。
肝臓と胸を整えるハーブ
胸のエネルギーを高め、血行を改善するとされるハーブには、ハツユリ根(ウコン科のボーレイ)やミント葉の組み合わせがあります。その他、未熟なミカンの皮、シトロネラ根、チャイニーズローズ、苦橙の皮なども肝臓の浄化と胸部の解放に役立ちます。
心を養うハーブ
心が養われると精神が清められ、神経が落ち着くと考えられています。代表的なものに、酸ナツメの種、ヨーロッパスギの実、麦芽があり、これらは不安緩和に用いられます。特に、ミモザ樹皮とサルビア・ミルトリホが組み合わさると、胸を強化し心を養う最強の処方とされています。
神経を鎮めるハーブ
感情が高ぶったときは、カルシウムやミネラルが豊富なハーブが用いられます。牡蠣の殻、真珠、磁石(ロードストーン)などは、強い鎮静作用があるため短期間の使用が推奨されます。
感情と痰(痰液)
西洋医学でいう痰は粘液ですが、中国医学では「痰」は体液の濃縮と捉えます。強い不安状態では血液が濃くなり、心臓や胸部への流れが阻害されます。この状態を改善するために、甘草根(チャンプ)などの「根付ハーブ」が用いられ、痰を溶かして血流を回復させます。
ハーブの組み合わせと処方
単独のハーブは効果が限定的ですが、複数を組み合わせた処方は相乗効果を生みます。あるハーブは剤形を調整し、別のハーブは味を整え、さらに副作用を軽減したり効果を増幅させたりします。
ハーブ薬の形態
ハーブはお茶(煎じる)、粉末(顆粒・粉砕)、エキス(チンキ)、錠剤、カプセルなど様々な形で提供されます。目的や好みに合わせて選択できます。
