メラトニン投与ガイドライン
メラトニンは脳内の松果体で産生されるホルモンで、光が抑制され暗闇になると分泌が促進されます。英国ギルフォードの School of Biological Silences によれば、メラトニンは概日リズムと規則的な睡眠パターンの形成に重要な役割を果たしています。睡眠前に血中濃度が最高に達し、合成メラトニンは時差ぼけや不眠、神経精神障害を持つ子どもの睡眠障害の治療に広く用いられています。
成人の投与指示
メイヨークリニックのデータによれば、睡眠促進のための適切な用量は 0.5 mg から 50 mg です。睡眠障害の治療では、速放性製剤が持続放出製剤よりも効果的とされています。
18 歳以上の成人は就寝の 1 時間前に 0.5 mg を服用すると睡眠が促進され、時差ぼけの緩和にも有効です。
視覚障害者は概日リズムの調整のため、夜間に 5〜10 mg を服用します。
高齢者は不眠対策として、就寝の最大 2 時間前に 3〜5 mg を服用すると良いでしょう。
小児の投与指示
自閉症、ADHD、知的障害などの神経精神疾患を持つ子どもに対し、メラトニンの使用が推奨されることがあります。用量は年齢・体重・睡眠障害の重症度に応じて調整します。まずは 0.5 mg から開始し、効果が見られない場合は 0.5 mg ずつ増量し、最大 10 mg まで使用します。
注意事項
メラトニンは米国食品医薬品局(FDA)の承認・規制対象外であり、製造基準も統一されていません。使用前に必ず医師に相談し、製品ごとの用法・用量を確認してください。合成メラトニンは形状やブランドにより含有量が異なるため、添付文書をよく読んで使用してください。
