ヴァレリアンの効果と利用法

識別

多年生植物で、ヨーロッパと西アジア原産です。現在は世界中の温帯地域に分布し、白やピンクの芳香のある花が特徴です。湿った肥沃な土壌を好み、川や小川の近くに自生しています。薬用に利用されるのは根と地下茎で、乾燥させて使用します。

機能・効能

主に自然な睡眠導入剤として用いられ、不安緩和やストレスによる筋緊張の緩和にも効果が期待されます。鎮静作用の主成分は特定されていませんが、エッセンシャルオイル中のバレレニン酸が関与し、脳内のγ-アミノ酪酸(GABA)レベルを高めると考えられています。

効果

軽度から中等度の不眠症患者に対し、睡眠の質を向上させる効果が報告されています。ドイツの研究では、1日600 mgのヴァレリアンがベンゾジアゼピンと同等の効果を示し、副作用は少ないとされています。効果は毎晩継続して使用した場合に最も顕著で、通常1週間程度で実感できます。不安障害への効果はまだ十分に研究されていません。

投与量と摂取方法

市販のサプリはカプセル、錠剤、チンキ、ティーなどがあります。カプセルや錠剤の場合、就寝30分前に300〜600 mgを目安に摂取します(バレレニン酸0.8 %標準化抽出物推奨)。チンキは2.5〜5 mLを水に加えて飲みます。パッションフラワー、レモンバーム、カモミールなどと配合した製品もありますが、単体のヴァレリアンほどの研究はありません。

注意事項

推奨量での使用は概ね安全ですが、心悸亢進、頭痛、胃部不快感を訴える人もいます。抗不安薬との併用は鎮静作用が増強するため避けてください。妊娠中・授乳中の女性や3歳未満の子供は使用を控えるべきです。

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