蜂毒療法(アピテラピー)の概要
蜂毒療法は、蜂を利用した医療(アピテラピー)の一種で、最も複雑な治療法のひとつです。ラテン語の apis(蜂)に由来します。
歴史
蜂毒療法は約5,000年の歴史を持ち、古代エジプト、古代ギリシャ、中国で用いられてきました。20世紀初頭には、ハンガリーの医師ボドッグ・ベックと米国の養蜂家チャールズ・ムラズの活動により、欧米で広まりました。
主な用途
以下の疾患や症状の緩和に用いられます。
- リウマチ性関節炎・変形性関節症
- 痛風
- 帯状疱疹
- やけど
- 多発性硬化症の症状
- 滑液包炎・腱炎
- その他の炎症性疾患
治療方法の種類
主に2つの方法があります。
- 医師が蜂毒を注射する「注射型」
- 医師が蜂を1匹ずつ皮膚に乗せ、刺させる「蜂刺し型」
留意点
現在も実験的な治療とされており、米国食品医薬品局(FDA)は蜂毒療法を脱感作(アレルギー除去)治療としてのみ認可しています。
豆知識
蜂毒へのアレルギーは稀で、米国アピテラピー協会(2009年)の調査では、刺された1,000人中約7人がアレルギー反応を起こすとされています。通常は刺された部位が腫れ、かゆみ、赤みを伴います。
