ヒスタミンとは何か?

ヒスタミンは免疫系の細胞に存在する物質で、組織が損傷したときやアレルギー反応が起きたときに放出されます。アナフィラキシー、花粉症、蕁麻疹はヒスタミンが関与する代表的な症状です。かゆみや鼻水といった不快な症状を引き起こす一方で、体の防御機能に重要な役割を果たしています。

事実

  • ヒスタミンはアミノ酸のヒスチジンから生成されます。
  • 主に組織にある肥満細胞と血液中の好塩基球が放出します。
  • ヒスタミンの主な作用は次の3つです:
    • 小血管を拡張し毛細血管の透過性を高め、赤みや腫れを引き起こす。
    • 気管支の平滑筋を収縮させ、呼吸困難や胸の圧迫感をもたらす。
    • 胃酸分泌を促進する。

ヒスタミンとアナフィラキシー

アナフィラキシーは、アレルゲンに曝露された際にヒスタミンが全身に放出され、血管が広範囲に拡張し毛細血管の透過性が上昇することで血液が組織に漏れ出します。その結果、末梢血圧が急激に低下し、心臓への血液還流が阻害されます。同時に気管支が収縮し呼吸困難を引き起こすため、エピネフリンなどの速やかな薬物治療が必要です。

ヒスタミンと花粉症

花粉症は鼻粘膜がアレルゲンに接触して起こる局所的なアレルギー反応です。ヒスタミンが放出されると鼻の血管が拡張し毛細血管から液体が漏れ出すため、鼻水や鼻詰まりといった症状が現れます。

ヒスタミンと蕁麻疹(じんましん)

蕁麻疹は皮膚の特定部位にアレルゲンが触れることで起こる局所反応です。ヒスタミンが局所的に放出されると血管が拡張し赤い紅斑が現れ、毛細血管からの液体漏出で明確な腫れが生じます。熱感やかゆみも一般的です。接触性(例:イラクサ)や食物由来の全身性曝露が原因となります。

ヒスタミンの有益な側面

ヒスタミンの放出は体の防御メカニズムの一部です。損傷部位の血管拡張は出血を抑え、毛細血管の透過性向上は白血球が組織へ移動しやすくして治癒を促進します。また、気管支収縮は有害な空気中毒素の吸入量を減らし、胃酸分泌は消化に不可欠です。

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