減圧療法で椎間板ヘルニアを治療する方法と注意点

脊椎減圧とは、脊髄や神経根にかかる圧迫を取り除くための手術的・非手術的手法の総称です。圧迫の主な原因は「椎間板ヘルニア(滑り椎間板)」で、必ずしも手術が必要になるわけではありません。米メイヨークリニックのデータによれば、症状を持つ患者の約10%しか最終的に手術を受けません。

椎間板ヘルニアとは

脊椎の各椎体の間には、外側が丈夫な線維性のリング(線維輪)で覆われたゼリー状の核(髄核)があります。ヘルニアはこの線維輪が破れ、髄核の一部が外へ飛び出すことで神経を圧迫したり、炎症を引き起こしたりする状態です。症状は、ヘルニアの部位により背中・首・腕・脚のしびれ、疼痛、感覚異常などが現れます。

非手術的減圧(VAX‑D)

椎体軸性減圧(Vertebral Axial Decompression、通称VAX‑D)は、専用装置で対象部位に伸張と緩和を交互に加えることで椎間板の圧力を軽減しようとする非侵襲的治療です。一部の医師や患者は効果を報告していますが、2007年の『Chiropractic and Osteopathy』誌に掲載されたレビューでは、科学的根拠は限定的とされています。今後の研究が必要です。

手術的減圧

非手術療法で症状が改善しない場合、手術が検討されます。主な手術法は以下の通りです。

  • 椎弓切除術(ラミネクトミー):椎弓や突出した椎間板を除去し、脊髄管の空間を広げます。
  • 椎間板切除術(ディセクテミー):ヘルニア部位の椎間板中心部を除去します。必要に応じて椎体の一部を切除してアクセスします。
  • 顕微鏡下椎間板切除術(マイクロディセクテミー):顕微鏡を使用し、より小さな切開で手術を行うため、周囲組織へのダメージが少なく、回復が早い傾向があります。

手術の合併症

手術には感染、脊椎不安定、脊髄損傷、深部静脈血栓症(血栓)、脊髄液漏などのリスクがあります。多くの場合、手術は痛みを軽減し症状を改善しますが、稀に再発や疼痛の悪化が起こることもあります。

代替治療・保存的療法

椎間板ヘルニアの第一選択は保存的治療です。ベッドレスト、鎮痛薬、理学療法などで症状が改善するケースが多く、手術に比べ費用も低く、リスクも少ないため推奨されます。

本記事の情報は医療アドバイスを意図したものではありません。治療法の選択については必ず医師にご相談ください。

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