シンバルタ(デュロキセチン)と背中の痛み:効果・使用法・副作用の全貌

デュロキセチン塩酸塩(商品名:シンバルタ)は、セロトニン・ノルエピネフリン再取り込み阻害薬(SNRI)で、主に不安障害や大うつ病性障害の治療に用いられますが、神経伝達物質のバランスを整えることで背中の慢性疼痛の改善にも効果があるとされています。食欲・気分・エネルギー・睡眠の向上も報告されています。

研究結果

  • 2009年9月にエリ・リリー社が発表したニュースリリースによると、神経科医ウラジミール・スクリャレフスキー博士の研究で、シンバルタを服用した慢性腰痛患者は41週間にわたり疼痛が軽減されたと報告されています。
  • 同社はシンバルタが線維筋痛症や糖尿病関連の疼痛にも有効であると述べています。
  • WebMDのミランダ・ヒッティ氏が2008年に指摘したように、エリ・リリーが資金提供した別の研究では、背中の痛みに対する改善はやや限定的でした。

投与方法

  • 背中の痛みの治療では、シンバルタは1日1回または2回の服用が一般的です。
  • 適切な用量は患者の反応により個別に調整され、効果が現れるまでに最大で4週間かかることがあります。

禁忌

  • 以下の状態がある患者はシンバルタの使用が推奨されません:肝臓または腎臓疾患、てんかん、重篤な精神疾患、アルコール・薬物依存、脱水、胃腸障害。

副作用

  • 一般的な副作用:あくび、眠気、倦怠感、吐き気、便秘、食欲不振、めまい、視界のぼやけ。
  • 副作用で治療を中止した患者は全体の9〜20%に上ります。
  • 重篤な副作用例:失神、けいれん、心拍不整、精神・気分の異常、黄疸、排尿障害、激しい胃腸症状(腹痛、嘔吐、タール様・黒色便、血便)。

薬物相互作用

  • 片頭痛、抗不安薬、精神科薬、肥満治療薬、高血圧薬、心疾患薬、出血傾向のある薬との併用は相互作用のリスクがあります。
  • 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)やセントジョンズワートなどのハーブサプリメントも注意が必要です。
  • 処方薬・市販薬を含め、すべての併用薬について医師に必ず相談してください。

リスクと注意事項

  • 急に服用を中止すると離脱症状が出る可能性があるため、減量は医師の指導のもとで行ってください。
  • 稀に「セロトニン症候群」が発生し、興奮、幻覚、筋肉の痙攣、協調運動障害、下痢、心拍数増加、嘔吐、激しいめまい、強い嘔吐感、原因不明の発熱などの症状が現れます。
  • 眠気やめまいが起こることがあるため、運転や危険作業は避けてください。
  • 妊娠中・授乳中の使用は禁忌です。

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