背中の中央部に感じる鋭い痛み
原因
- 最も一般的なのは背部の筋肉や靭帯の過度な負荷による「背部ストレイン」です。重い物を持ち上げたときや交通事故後に、特定の動作で痛みが増すことがあります。
- その他の原因としては、関節炎や側弯症などの脊椎疾患があります。関節炎は年齢に関係なく起こりますが、45歳以上の女性に多く、米国では55歳以上の90%以上が何らかの関節炎を抱えています。側弯症は脊椎が異常に湾曲する状態で、主に子どもや思春期に診断されます。
- 肺炎、膵炎、腎臓感染症、胆嚢疾患も背中中央部に鋭い痛みを引き起こすことがあります。また、胃潰瘍や心臓疾患が原因になることもあります。
治療法
- 痛みの原因と部位に応じて治療は変わります。筋肉や靭帯の損傷が原因の場合は、温熱パッドで筋肉をほぐし、理学療法が推奨されます。脊椎のズレがある場合は、カイロプラクティックで手技調整が効果的です。
- 腎臓感染症は抗生物質で治療し、重症例は入院して敗血症や腎不全を防ぎます。肺炎や膵炎も入院治療が必要なことがあります。胃潰瘍は抗生物質と低酸性食事で管理し、心臓疾患は食事・運動療法に加えてβ遮断薬やACE阻害薬が用いられます。
考慮すべき点
- 鋭い背中の痛みが出たら、痛みが始まった時刻や経過を医師に伝えましょう。痛みが徐々に出たのか、突然起きたのか、日中のどの時間帯で軽減するか、または痛みが出る前に激しい活動を行ったかどうかが診断の手がかりになります。
予防・対策
- 定期的な背部エクササイズやストレッチで筋肉を強化すると、怪我のリスクが低減します。腎臓感染症を防ぐには水分を十分に摂取し、頻繁に排尿することで尿路から細菌を洗い流すことが有効です。膵炎や胆石は適正体重の維持、バランスの取れた食事、適度な運動で予防でき、肥満や座りがちな生活による背部の負担も軽減できます。
注意事項
- 突然の鋭い背中の痛みが日常生活に支障をきたす場合は、できるだけ早く医師の診察を受けてください。感染症(肺炎や膵炎)を「ただの筋肉痛」と見過ごすと、治療が遅れ重篤な合併症につながる恐れがあります。