失敗した背部手術症候群(FBSS)の症状と原因
失敗した背部手術症候群(Failed Back Surgery Syndrome、略称FBSS)は、背部手術後に慢性的な痛みやしびれ、筋力低下などが続く状態です。再発椎間板ヘルニアや術後の圧迫、瘢痕組織、関節不安定性に加え、糖尿病やうつ病、心血管疾患といった全身的な要因も関与します。以下に、主な症状を分かりやすくまとめました。
痛み
FBSSで最も一般的なのは痛みです。痛みの強さは鈍い疼痛から鋭い刺すような痛みまでさまざまです。手術部位に局所的に現れることもあれば、腰から脚にかけて放散し、片側または両側の脚に痛みが広がることもあります。
ピリピリ感(刺すような感覚)
しびれやチクチクした感覚も頻繁に報告されます。この感覚は背中自体ではなく、足や脚、手や腕といった遠位の部位に現れることが多く、手術部位によっては肩や首に感じられることもあります。
しびれ
ピリピリ感に加えて、同じ部位で感覚が鈍くなる、すなわちしびれが生じます。これは脊柱内の神経が圧迫され、脳と対象部位との情報伝達が阻害されるためです。圧迫の程度により、しびれは持続的または間欠的に現れます。
筋力低下
症状が進行すると、神経圧迫により影響を受けた手足に筋力低下が見られます。しびれと同様に、神経からの信号が弱まることが原因です。
可動域の制限
FBSSは背部の可動域にも影響します。屈伸やねじれがしにくくなり、日常動作が制限されます。また、圧迫された神経が脚や腕に関係している場合、これらの部位でも筋力低下や動きの制限が生じます。
