手首腱炎の治療法
手首腱炎(腱鞘炎)は、関節周囲の屈筋と伸筋腱が炎症を起こす状態です。40歳以上に多く見られ、腱が骨の突起に接触する部位で起こりやすく、痛みを伴います。効果的な治療には、原因の特定と段階的な対策が重要です。
原因の特定
腱炎の主な原因は、繰り返しの動作です。長時間のタイピングや手作業の重労働、ウェイトトレーニングでのリストカール、野球やテニスなどのスポーツが挙げられます。
活動の中止
炎症が起きたら、まずは痛みが和らぐまで対象の動作を止めます。仕事が原因の場合は、労災保険の適用を検討してください。また、リストサポーターや包帯で手首を固定し、可動域を制限すると回復が早まります。
治療法
● 冷却:氷嚢を直接皮膚に当てず、タオルで包んで20分程度行い、1〜2時間ごとに繰り返します。できるだけ患部を高く上げると腫れが抑えられます。
● 温熱・エプソムソルト:腫れが引いたら温熱療法やエプソムソルトで血流を促進し、治癒を助けます。
● 薬物療法:イブプロフェンなどの非ステロイド性抗炎症薬で痛みと炎症を軽減します。重症の場合はステロイド注射が検討されますが、手術は通常不要です。
ストレッチ運動
腫れと痛みが落ち着いたら、手首の柔軟性と筋力を回復させるストレッチを行います。手首を上下左右に曲げる、テニスボールを握って握力を鍛えるなど、毎日続けられる簡単なエクササイズが効果的です。
ダンベル運動
ストレッチ数日後に、軽めのダンベルでリストカールを行います。ベンチに座り、片手を端に置き、手のひらを上に向けて重量を上げ下げします。逆に手のひらを下に向けたリバースカールで伸筋を鍛えます。週2回程度を目安に、筋肉を強化して手首のサポート力を高めましょう。
